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市堀玉宗さんの句集『安居抄 六千句』

十月は、『しやりり』ともう一冊の句集を購入。
栴檀の同人でもある市堀玉宗さんの句集『安居抄 六千句』。


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市堀玉宗さんのブログは、とてもお勉強になるので時間がある時覗かせて頂いております。
この句集を発行する経緯から、出来上がり、販売、主宰の感想まで、事細かにブログに書かれていらっしゃしました。
いつか買おうと思いつつかなり時間が経ってしまいました。

9月の栴檀東京句会の主宰指導句会で、主宰からご案内があり定価よりお安くお分け頂けるということで購入することに。

主宰がおっしゃるに「句集とは余白も大事。その余白を含めて俳句」

この市堀さんの本は、文庫本サイズなのですが、1頁に連番・タイトルと俳句20句掲載されていて、その連番が300まであります。
延々と300頁分、俳句が並びます。
つまり、この句集には、主宰のおっしゃる余白はないのです。
だから、句集と言うより小説を読むような感じで読み進めます。

句集は読むと言うより、眺めて言葉を通して時間を共有するような気がするのです。
でも、この本は、眺めるよりは読むですね。
電車の中でも、喫茶店でも、横になりながらでも読める文章。
いつでも、どこでも、市堀ワールドにドップリつかることができる・・・、そんな感じです。


市堀さんは、帯でこのことに触れていらっしゃいます。
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俳句を理解しようとしないでください。
木を見て森を見ず。
森を見て木を見ず。
どちらもほんとうです。
どちらも嘘です。
森の番人でもある読者のみなさん、
どうか、あきらめないで、
わたしという人間の昼と夜、光と闇を呑み込んでください。
梟のように。
合掌
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森が見えるのか?
木が見えるのか?
どちらも見えるのか?
どちらも見えないのか?

最終的には、「?」がいくつも連なるような、不思議な感覚の句集です。

6000句のうち、いくつか同じ句が掲載されているらしいですよ。
お手にとって、ウオーリーを探せみたいなこともお試しあれ。

Theme: 俳句 | Genre: 小説・文学

コメント

清子さん、こんにちわ!
「俳句を理解しょうとしないで下さい」 もう吃驚です!この書き出し!
この言葉噛み締めるほど佳いような~

伊藤園の清子さんのお茶なかなか出会いません。我家は村田園の万能茶を飲んでおり時々伊藤園なので、もっと買えばいいのでしょうが~これもご縁の物かなとおもっています(^^♪)
まいまい俳句が終わるそうですね。私の俳句投稿は松山俳ポだけになります。宿題が少し減って嬉しいような淋しい様なそんな今日この頃です。

2015/11/10 (Tue) 13:18 | 百合かがり #- | URL | 編集
To 百合かがりさん

百合かがりさん、お茶のご購入ありがとうございます。
でもね、清子のお茶は平成29年以降なの。
まだまだ先で、その頃も俳句を楽しんでいるんだろうか?って思っちゃう。

俳ポの掲載ペースが2週間ごとになるってメールがありましたね。
この2週間って、忘れてしまいそう。

まいまいクラブも休止だし、俳句との付き合い方を考える時が来たのかも?

2015/11/11 (Wed) 18:26 | おたまおばさん #2TS3CODM | URL | 編集

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