野口る理さんの句集『しやりり』

虫の音や私も入れて私たち

友の子に友の匂ひや梨しやりり


野口る理さんのこの2句に感動して句集を買ってしまいました。


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句集が届いたとき、丁寧な装丁に胸が熱くなる思い・・・。
(おたまおばさん、俳句をはじめてから何故かよく涙が出るようになった・・・)
妹さんのデザインらしいのだけど、女の子らしい装丁。
夜、寝ながらベッドで本を読むのが好きなおたまでも、この本はそんな乱雑には扱えない雰囲気。
この装丁を眺めていると、句友が「句集を作るときはふらんす堂で」と言ってた意味がわかった気がする。
しばらくは表紙をじっと見て、開くことが出来なかったおたまでした。


虫の句は、「私」という孤から「私たち」への空間の広がりと美しい時間の共有。
「私も入れて私たち」、なんて素敵な言葉なんだろう。
東京で虫の音など気にしない生活が長かった。
たぶん、子どもが小さいときは「これは鈴虫。あれは蟋蟀」なんて、一人前に教えていたので十数年ぶりだろうか。
俳句をはじめて、また虫の鳴き声が気になりだした。
今まさに、「私も入れて」の時と空間を楽しんでいるおたまです。

しやりりの句は、る理さんの優しい目線が浮かびます。
抱いた子からお友だちと自分たちの過去と今に思いを巡らせ、しやりりとみずみずしくも冷たい梨で、また抱いている子に戻される。
この時間の流れが、上手く詠み込まれていると思った。

この二つの句を読むと、人間って一人では生きられないものって教えられます。
る理さんって優しい方なのでしょうね。


この本を購入するにあたって、新しい販売方法を体験。
amazonに野口る理さんのショップがあって、ご本人よりサイン入り本が届いた。
あのスピカもショップをもっているのには驚きだったけど、個人的にamazonでこのような販売ができるのにはビックリ。


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サインが、おたまの好きな「友の子に友の匂ひや梨しやりり」だったのも嬉しかった♪


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主に、谷中・根津・千駄木界隈で俳句詠んでいます。

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Theme: 俳句 | Genre: 小説・文学

コメント

作者と直接に繋がれるって、なんか良いですね。
自分も買ってみようかな・・・
などと思って検索。

Amazonでこの句集のレビューを読んでビックリ。
厳しい事を書かれてますね・・
このレビューを書いた人ってどんな人なんだろう?

出版するって事は、こういう批判にも耐えないといけないんでしょうね。
俳句の鑑賞は個人の自由なんだけど、こうハッキリと書かれると初心者の自分なんかは、そうなんですねと頷いてしまいそう(苦笑)

作句にしても選句にしても鑑賞にしても自分軸を持ちたいものだと強く思いました。

2015/11/05 (Thu) 18:11 | 山走子 #- | URL | 編集
To 山走子さん

山走子さん、こちらへは久しぶりですね。
道順覚えていましたか?

> 作者と直接に繋がれるって、なんか良いですね。

そうなんです。
すごくいいです。
著者直接送って下さったので、そちらへ感想などを送ろうと書いている最中です。
(でも、いつになったらおわるのか・・・)

> 自分も買ってみようかな・・・

もし、買われるときは、コレクター商品の「著者より・・・」とあるものを買わないとダメですよ。
間違わないで下さいね。

> Amazonでこの句集のレビューを読んでビックリ。
> 厳しい事を書かれてますね・・
> このレビューを書いた人ってどんな人なんだろう?

清子も詠みました。
あそこまではっきり書けるといいですね。
感じ方は人それぞれなので・・・。

清子は、どの句を見ても若さと女の子らしさが溢れるいい句集だと思いました。
夏に赤ちゃんをかかえている彼女にお会いしましたが、その時の優しい顔も思い出させてくれる句集でした。

2015/11/05 (Thu) 19:32 | おたまおばさん #2TS3CODM | URL | 編集
虫の声。。聞けば その一句を 口にします。

サイン入り その企画良いですね。
華子は この人が NHK俳句にゲスト出演したとき
この句集を すぐに買いました。やっぱり 一番好きなのは
代表作?だと思うけど「初雪やリボン逃げ出すかたちして」P50

その次に「虫の音や私も入れて私たち」が好きです。

あとね。。この「冷蔵庫」も好きなの。冷蔵庫の熱に触れたとき
口にします。
「もう寝よう凭れて熱き冷蔵庫」P155

この句集で無かったかも。。だけど 俳コレ。。。だと思う。
「梅園を歩けば女中欲しきかな」も 好きだぁ~ほぇ~ってする。

他にもいっぱい好きな作品あります。作風は違うんだけど 
紗希先生と同じ香りがする。俳句を 自然体で 詠んでる香り。




2015/11/05 (Thu) 22:36 | 華子 #s1IOzH.I | URL | 編集
一夜明け。。。追伸

あれから この句集を読み直して 「女中」も発見。
勘違いでした。スイマセン。

「栴檀」って 二句掲載からのスタートなんですね。
「南風」も 以前は そうだったと聞いてます。俳誌代金も
以前は もう少しお高かったらしい。

けど 二句が続くと 止める人も出てきて。。みたいな理由らしいです。
「栴檀」は 根っこがしっかりしてる結社なんでしょうね。

私なんか月末5句 納得できる作品が無いときは ここから三句
載るのか。。とか思うとぞっとする。俳句雑誌に「あああ
もうコレでいいや!」と投句していたときと 全く同じで進歩無し。

けど 落ちた。。で終わらないで こんな作品も載ったと言う
情けない。。って気持ちは発生します。ここが結社の試練でしょうか?(笑)

2015/11/06 (Fri) 09:55 | 華子 #s1IOzH.I | URL | 編集
To 華子さん

華子さん、コメントありがとうございます。

る理さん、紗希ちゃんと同じ香りってわかります。
る理さんのお子さん幾つなんだろ?
紗希ちゃんのお子さんと同学年になるのかなぁ?

「冷蔵庫」も「リボン」も好きです。
さらって、日常を詠んでいる。

この秋は、清子も「私も入れて」を何度も口ずさみました。


> 「栴檀」って 二句掲載からのスタートなんですね。

それがね、1句からのスタートなの。
1句の人は、きっと詠む時間がなくてたくさんは送れなかったのだと思ってみています。

だから2句なら「やった!」、3句なら「やった~!!」となります。

> けど 落ちた。。で終わらないで こんな作品も載ったと言う
> 情けない。。って気持ちは発生します。ここが結社の試練でしょうか?

わかる!
絶対に1句は載るはずなので、これが残るか?みたいな気持ちがあることがある。
そこがわからないようなら、まだまだ駆け出しって思うようにしています。

そうそう、クプラス2号が発行されたみたいですよ。
それも9月に。

2015/11/06 (Fri) 12:15 | おたまおばさん #2TS3CODM | URL | 編集

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